転勤や海外赴任などでマイホームを離れる際に、自宅を貸せば家賃収入を得ることができます。

ただ、留守の間自分で入居者を探し、管理を行うのは困難なため、リロケーション会社に管理を依頼するのが一般的です。

大切な住まいを預けるのですから、信用のおける管理会社に依頼したいもの。どんな点に気をつけてリロケーション会社を選べばよいのでしょうか?

リロケーションで失敗しないためには会社選びが最重要

直接人に貸すのではなく、管理会社を挟むことはトラブル防止に一役買います。

賃貸の管理は想像以上に手間のかかる面倒なもの。

スムーズに進めるためには、プロのノウハウがかかせません。

また、入居者を集めるうえでもリロケーション会社の協力はかかせません。

せっかく家を貸すのですから、できるだけ家賃収入は多く得たいところですが、肝心の入居者がいなければ収入はゼロ。

安定したイメージのある家賃収入ですが、人が入らないことには始まりません。

しかも、リロケーション物件は一般の賃貸よりも借主人気は低め。

長く住むことができない物件がほとんどのため、敬遠されやすいのです。

民間の賃貸住宅のうち、定期借家制度(リロケーション)を利用しているのは全体のわずか3.2%にしかすぎません。

入居者の集めにくいリロケーション物件に人を集めるためには、管理会社に依頼すること、そしてその管理会社に実績と実力があることがかかせないのです。

リロケーション会社が行ってくれること

物件の管理を依頼した場合、具体的には以下のようなことを代行してくれます。

・入居者の募集
・家賃の回収
・クレームや要望の対応
・期間満了時の明け渡し処理

リロケーション会社を選ぶ時のポイントは?

見るべきポイントはいくつかありますが、今回はその中でも最も重要な6つのポイントについて紹介します。

・契約期間
・実績
・入居者の募集方法
・修繕費用の負担
・収支報告書の有無
・担当営業との相性

契約期間

まず大切なのが契約期間。
基本的に家にいない間だけ貸したいという人がほとんどのはずです。

自宅に戻りたいのに入居者が住んでいては困ってしまいますし、留守期間より短すぎても家賃収入が少なくなってしまいます。

いつからいつまで貸したいのかをまずはっきりとさせ、その期間に合致する契約ができる会社を選びましょう。

リロケーション会社によっては最低でも3年、と定められていることもあります。注意しましょう。

実績

入居者を集めるためにも、トラブルを防止するためにもリロケーションの実績が重要です。

リロケーション(定期借家契約)の制度が始まったのは2000年。

開始してから20年ほどしか経過しておらず、一般的な賃貸住宅を比較すると歴史の浅い制度です。

一般的な賃貸とは勝手の違う部分が多い一方で、リロケーションに関する専門知識やノウハウが十分でない業者もまだまだ多いのが現状です。

表向きはリロケーション物件を取り扱っているとしていても、実際にはわずかな物件しか管理していないケースも少なくありません。

留守の間大切な住宅を預けるのですから、信頼のできる実績のある会社に依頼することは必須です。

必ず管理戸数を確認し、実績が充分あるかどうかをチェックしましょう。

入居者の募集方法

賃貸で収入を得るためには入居者が必須です。

空き室になってしまう時間ができるだけ短くなるよう、早く入居者を見つけなければなりません。

どんな方法で入居者を募集しているのか、また募集開始から平均どれぐらいの期間で人が見つかっているかを確認してください。

入居者が見つかるまでの期間を確認する際は、自分の家と同じような条件の住宅について聞くようにしましょう。

また、リロケーション会社の中には、法人と契約し社宅としてリロケーション物件を提供している場合もあります。

社宅として貸す場合、短期間で入居者が見つかりやすいというメリットだけでなく、身元のはっきりした人に貸すことができるというメリットもあります。

法人との提携があるかどうかだけでなく、どれぐらいの割合を占めているかを聞いておくのも良いでしょう。

修繕費用の負担

通常、建物や住宅設備の修繕費用は家を持ち主が負担することになっています。

しかし、管理会社によっては修繕費用を負担してくれる場合もあります。

修繕費用を負担してくれるかどうか、また、どんな条件でいくらまで負担してもらえるのかどうか、契約前に細かく確認しておきましょう。

収支報告書の有無

家を貸して家賃収入を得た場合、確定申告が必要になります。

確定申告の際には、貸している家についての収支報告書があると楽です。

収支報告書がなくても確定申告はできますが、かなりの手間がかかることになるため、収支報告書が貰えるかどうかは要チェックです。

できれば収支報告書だけでなく、確定申告の手続きについてサポートが受けられる会社を選ぶと安心です。

また、海外赴任の場合は自分で確定申告をするのは困難になるため、納税代行サービスのあるリロケーション会社を選ぶようにしましょう。

担当営業との相性

地味に思えるかもしれませんが、担当の営業マンとスムーズにコミュニケーションを取れるかどうかも重要なポイントです。

初めて家を貸す人にとって、リロケーションはわからないことだらけです。

様々な疑問や不安にこたえ、サポートしてくれる営業マンの存在がかかせません。

また、家を預けてから返してもらうまでの間、連絡の窓口になるのも担当営業です。

しかし、話しにくかったりとっつきにくかったりする印象の営業マンでは、そうしたあれこれを解消することができません。

疑問や不安を放置してしまうことはトラブルや後悔につながってしまいます。

他の条件が良かったとしても担当との相性が悪いと感じたら、その会社は避けたほうが無難です。

おすすめのリロケーション会社

リロケーション物件を扱っている管理会社はいくつかありますが、今回はその中でも有名な3社を紹介します。

株式会社リロケーション・インターナショナル

対応エリア:全国主要都市
契約期間:自由に設定可能
管理戸数:10万戸
修繕費:同一箇所1回5万まで管理会社が負担

日本で最初にリロケーション事業を始めたのが、このリロケーション・インターナショナルです。

対応エリアも広く、管理戸数もトップクラス。リロケーションについて相談するならまずこの会社でしょう。

グループ内で社宅仲介、不動産仲介を行っているため、入居者の募集もばっちりです。

契約期間が自由に決められるのも魅力。短期間だけ貸したい、確実にこの月までに返してほしいという要望にもこたえられます。

株式会社ダーウィンプラス

対応エリア:東京都、神奈川県、埼玉県、千葉県、茨城県、大阪府、兵庫県、京都府
契約期間:自由に設定可能
管理戸数:-
修繕費:管理会社負担(上限あり)

ダーウィンプラスの特徴は、法人契約の多さ。

なんと物件の約7割を法人契約が占めています。

入居者を見つけやすいだけでなく、身元のはっきりした人に貸せるため、安心して家を貸したいという人に人気です。

また、契約終了時に入居者が退去していない場合、賃料と同額の損害金が受け取れる「明渡保証」というサービスもあり、万が一のトラブルにも備えることができます。

東急住宅リース株式会社

対応エリア:東京都、神奈川県、埼玉県、千葉県、大阪府、兵庫県、京都府
契約期間:-
管理戸数:約8万戸
修繕費:管理会社が負担(5万円まで)

東急の名前の通り、大手不動産会社の東急不動産のグループ会社です。

東急コミュニティー・東急リバブル・東急リロケーションの賃貸住宅事業から生まれた会社で、大手という安心感と信頼感ならピカイチです。

リロケーション以外にも幅広く賃貸を取り扱っているため、サブリースや普通賃貸契約など他の選択肢についても、リロケーションと比較しながら検討することができます。

リロケーション会社の選び方と探しかた

まずは候補をいくつか絞り、相談してみましょう。

直接話すことで、ネットからは得られない情報や、自分の家に合わせた話を聞くことができます。

相談の際は、基本的な情報をメモするだけでなく、相手の印象や雰囲気についても書き残しておきましょう。

前述の通り、担当者との相性は重要なポイントです。また、印象を残しておくことで、後から話の内容を詳しく思い出す時の助けになります。

また、相談する候補を絞る際にはリロケーションの一括相談サービスを利用すると便利です。

不動産会社だからといって、リロケーション物件を取り扱っているとは限りませんし、対応エリアが絞られていることがほとんどです。

一括相談サービスでは、住宅のあるエリアから対応している管理会社を探すことができるため、効率的に候補を絞っていくことができます。

リロケーションでは管理会社選びが最重要

リロケーションは不在の住宅を活用して収入を得られる魅力的な制度ですが、入居者の募集やトラブルの対応など、気をつけなければならないことも多いです。

思ったより収入が得られなかったと後悔したり、入居者とトラブルになったりしないためには、信頼の置けるリロケーション会社に依頼することが大切です。

今回紹介したポイントを抑えながら、自分にピッタリのリロケーション会社を探してみてください。

参考:不動産査定なび